2010年03月31日

帰国時ハンドブック(Manuel de retour au Japon)

昨日来た2人から、首都からの預かりものということでこれを受け取りました。

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「帰国時ハンドブック」です。ただ、最近やっと活動も乗ってきたところなので、僕としてはまだまだ帰国というモードではなく、なんか遠い世界の話に感じますが、帰国が徐々に迫ってきているのは事実なようです。

ちなみに、カメルーンを発つのは6月22日の夜9時。スイス・チューリッヒを経由して、24日(木)の朝7 時50分に成田空港に到着する予定です。

それにしても最近になって、協力隊の仕事って楽しいなと思うようになってきました。国際協力の現場にこんなに入って、村人と一緒になって活動していけるって、すごいことだなと思います。結果がすぐに見えるし、人々の喜ぶ顔も残念な顔も見えるし、村人の生活に影響を与える大きな仕事だと思います。

帰国も近づいてきて、これからどうしようかとよく考えます。

協力隊に来る前は、貧困問題を解決するのは使命のように感じていました。だから国際協力に携わらなければならないと思っていました。

今は、使命とは感じなくなりました。国際協力には様々な分野があり、様々な状況があります。僕が見ているのはその中のカメルーンという国の中央州の中の1つの村落だけですが、ここでは絶対に解決しなければならないような悲壮感にあふれた貧困というものは見えません。もちろん、生活は貧しいし、村の生活を見ていると農業を始め、生活水準やらジェンダーやら環境やら問題が山積みです。でも、人々は明るくて幸せそうなのです。村の人は自慢げによく言います。「カメルーンはいい国だろう! お金はないけど、食べ物はいっぱいあるぞ!」と。もし人々に「幸せですか?」ってアンケートをしたら、日本人よりカメルーン人の方が「幸せです」って答える率が高いかもしれません。毎日笑って楽しく生きている人々の姿を見ていると、自分も楽しい気持ちになってくるし、「貧困問題を解決しなければ」と使命には感じなくなりました。

でも、将来は国際協力に携わっていきたいなと思っています。1つは、今の活動が楽しく、ずっとこの分野で仕事をしたいなと単純に思うから。そして、人々は笑って暮らしているといえども、解決すべき様々な問題が残っているということ。村の人たちはちょっとでも村の生活をよくしようと努力しているし、その姿を見ていると、自分ももっともっとこの分野で仕事をして、少しでもよくなるように貢献したいと思うからです。

村の生活はこれからどんどん変わっていくと思います。発展するということは社会が変わることだからです。JICAでは「キャパシティ・ディベロップメント」と言って、人々に力を付けさせるみたいな意味ですが、これに力を入れています。実は配属先のセアック(CEAC)でも、この「キャパシティ・ディベロップメント」と同じことがセアックの目標として掲げられています。つまり、人々に働きかけて、気づいてもらって、色んな能力を身につけて、人々が持っている力を伸ばして、彼・彼女らが行っている村落発展の活動を助長していくというものです。

では、「キャパシティ・ディベロップメントが達成された」というのはどう判断すればいいのか? それは社会が実際に変化したという結果を見るしかありません。つまり、社会が変わらなければ「キャパシティ・ディベロップメント」が達成されたと判断できないし、逆から考えるとセアックやJICAは社会を変えるために活動しているということになります。だから、社会が発展するということは社会が変わることなのです。

そして村の人たちも今の生活を少しでもよくしようと、グループを作ったりして活動しています。これはつまり、今の社会を変えたいということでしょう。

社会が変わるというのはすごいことだと思います。そしてすごく慎重にやらねばならないと思います。単純に近代化して、お金を儲けて、生活を便利にする、ではダメだと思います。その地域の伝統や文化を理解しながら、その地域に合った社会発展の道を探っていかねばと思います。

国際協力、村落開発、社会を変えていく仕事。もしこういうすごい仕事に携われるなら、とてもやりがいがあるし、チャレンジングで、自分自身も成長していけるような気がします。まあ、今はまだペーペーだし、競争も非常に厳しい業界なので、まずは少しずつ色々と経験を積んでいきたいと思います。
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2010年03月30日

マンゴー取り放題(On prend les mangues ce qu’on veut)

今まさにマンゴーの季節。家の目の前に大きなマンゴーの木があるのですが、これが毎日多くのマンゴーを落とすのです。

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近所の子供もいっぱい拾いにきますが、それでも、昨日今日とこの木の下を歩いただけでこんなにマンゴーを拾いました。

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さっそくジャムも作りました。

いい季節ですね。


そして、今日は隊員仲間2人も僕の任地に遊びに来てくれました。

夜は隣の家族に頼んで魚の豪華料理を作ってもらい、一緒に食べました。
おいしい!

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食後は、なぜか子供たちが歌やダンスを披露してくれました。

楽しい1日でした。
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2010年03月29日

洗たく日和(Beau temps pour faire la lessive)

今日は家事の日。たまっていた洗たく物を洗い、マットレスを干し、微妙に入ってくる砂塵を掃きました。

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洗たくはいいですね。雨が降らないので川でやりました。川はものすごく流れがゆっくりなきれいな小川で、川幅2m、深さがは10cmぐらい。長靴でその中に入り、洗い用のたらいを岸のところに置き、バケツを川の中に置いてイス代りにして、座りながら洗います。静かな自然の中でこうしているだけで本当に幸せです。前はただ苦痛だった手洗い洗たくも、今は好きな時間の1つになりました。
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2010年03月28日

石けんで50人超(Dépassé 50 participants)

今朝、鶏がさっそく1羽死んでいました。移動した時に負傷したのか、環境が変わってのストレスか、何か分かりませんけど残念です。

さて、今日は隣の郡まで出張で石けんセミナーをしに行きました。

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普段、セミナーをする時は10人〜30人ぐらいの参加者なのですが、今日は50人を超えました。僕もびっくり。コンタクトを取っていた隣の郡の村の人がきちんと呼びかけてくれたおかげでしょう。ただその人は当日なぜかへべれけになっており、呂律が回らずグデングデンで、どうしようもない状態でしたが…。まあ、いっぱい人を呼んでくれたからよしとしましょう。

石けんは相変わらず大成功。そして課題は前に書いた通りです。

しかし、その課題に1つ解決口が見えそうです。実は隣の村に手作り石けんをしているおばちゃんがいて、情報交換をしました。彼女が言うには、僕が1キロ=1000フランで買っている苛性ソーダを1キロ750フランで、1リットル=1200フランで買っているパーム核油を700フランで仕入れているらしいのです。場所は首都ヤウンデのエトゥーディ市場(Marché Etoudi)。これだけ安く仕入れられれば、家事用の安い石けんで勝負しても値段・質ともに勝てます。そして石けんは作ってから使用するまでに1ヶ月かかります。帰国まで3ヶ月を切った今、化粧石けんの実験もそろそろ開始しようと思います。
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2010年03月27日

今度は養鶏も始めてみました(J’ai aussi commencer l’élevage de poulets)

先日のトウモロコシに続き、今度は養鶏を始めました。ただ、これは村の住民グループとではなくて、自分自身でお金を出して始めました。帰国前に村でフェット(送別会)を開こうと思っているので、その時の料理用です。鶏舎は向かいに住んでいるマネージャー役のよっちゃんの所を借りて、彼にアドバイスをしてもらいながら、彼の協力の下で養鶏をします。

今日、朝早く村を出て、群丁所在地の町へ行き、鶏を探しました。条件は、予防接種が済んでいること、そしてまだ小さくて大きくなる余地があること、この2つです。そして町外れのある農家の養鶏場でちょうどこれに合致する鶏を見つけました。本当はまだ小さい段階では売らないとのことでしたが、特別に売ってもらうことに成功。1羽1800フラン(350円)で、計14羽(25200フラン)を買いました。

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とある農家の養鶏場。

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段ボール箱に入れて持って帰ります。

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着きました。彼らの新しい家です。ここで育てます。

そして、マネージャーのよっちゃんに首都ヤウンデ近郊のオバラという町まで鶏のエサやその他必要なものを買いに行ってもらいました。

交通費や鶏代も含めて、トータルの出費は55250フラン(約11000円)。

もし、フェットまで1羽も死なずに順調にまるまると育ったら、1羽あたり5000フランぐらいの価値になるとのこと。これが14羽だと、70000フラン(14000円)。養鶏をせずにフェットの直前に鶏を14羽買うとこの出費。つまり、単純計算で約15000フラン(約3000円)得するということです。

14羽という小さい養鶏ですが、意外に儲かるのですね。マネージャーのよっちゃんも、「おお、すごいな」と驚いていました。畜産は面白いかもしれません。

面白いというのは、隊員の活動としてもです。今回は村人の協力の下、僕が自分の送別会のためにやりますが、同期のAがやっているように村のグループと協力してやるのはとてもいいことだと思います。

これは今後の村落開発普及員のための提案の1つですが、現金収入を向上させたい村人にとって、畜産はちゃんとやれば確実に儲かる活動だと思います。でも問題は、始めるのに大きな出費が必要なこと。これを隊員が肩代りして(もちろんあとで儲かったら返してもらうのを約束して)始めるのです。例えば豚なら、1年ぐらいすればかなり大きくなるので、小さいのを買って大きくして売れば、単純にそれだけで儲かります。それにプラスして、もし妊娠して子供を産めばもうこっちのもの。売った後にまた小さいのを買う必要がないので、利益も大きくなるし、ちゃんとやれば確実に軌道に乗ると思います。僕にまだ2年の時間があればこの活動は絶対にやりたいですね。2年あればできる活動だと思うので、ぜひ新しい人にはやってほしいです。ただし、隊員が最初の資金を肩代わりするので、もしするなら確実に信頼できるグループとやってくださいね。お金を出したら次の日には葬式代に消えていったとか、ありえますからね。

さて、14羽、どう育つかなぁ。楽しみです。
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2010年03月26日

異常気象?(Temps anormal?)

ここ1週間ほど、青空が見えません。ずーっと霧がかかったような感じで、遠くも見えず、太陽もいまいち見えません。

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夕焼けの時間ですが、空は灰色で太陽は白いです。

村の人が言うに、先日、僕が同期の見送りに首都に行った時に村で雨が降ったらしいのですが、その雨が極端な泥水だったそうです。

ニュースではカメルーンの北部では舞い上がった砂塵のために、昼でも車はライトを付けているとか。緑豊かなカメルーンですが、その国境の北にはニジェールがあり、ニジェールの国土の大半はサハラ砂漠。カメルーンの北部はステップ気候で、砂漠化を食い止めるために木を植えているという話も聞きました。

最初はただの霧かと思っていましたが、これは実は北からの砂だと村人の間では言い始めています。その可能性が高いと思います。太陽もさえぎるような濃い霧が何日間もはれないというのはおかしいし、昼間は家の窓を開けているのですが、たった3,4日でいつの間にかにテーブルにすごい塵が積もっていました。そしてこの砂塵に覆われてからというもの、雨も降らなくなりました。雨季に入るとものすごくよく降るのですけど、ここ数日は降っていません。これも珍しいことです。

地球温暖化による異常気象でしょうか? とにかく世界的に何か大きく変わろうとしているのは間違いないようです。

最後に全然関係ないけど、隣の家の人が蛇に噛まれました。何とか一命はとりとめましたが、普段僕が水を汲んで洗たくしている川で噛まれたのだそうです。改めてアフリカは危険が多いということを痛感しました。無事故無病で帰りたいものです。
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2010年03月25日

女性グループと石けん作り(Fabrication de savon avec un GIC des femmes)

今日は隣村のジック(GIC・住民グループ)と石けん作りを行いました。このジックは女性だけのグループです。カメルーンでは洗たくや食器洗いをするのは女性なので、石けんの使用頻度は女性が圧倒的に多いです。石けん作りは少し難しそうに見えるけど、何とか覚えてもらって、彼女たちの生活の役に立てば嬉しいです。

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真剣に見入る女性たち。

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石けんの型入れの様子。

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隣のおばあちゃん。「私も撮って」と言われたので一枚。めちゃかわいい。


この日の石けん作りは成功しました。もう、大体失敗しません。ただ帰国までに解決したい課題が2つあります。

1つは苛性ソーダの測り方。今日も僕が持参したハカリを使って重さを測ったのですが、村ではハカリを持っている人は非常にまれなのです。僕が帰った後、苛性ソーダの重さを測る術がありません。だから例えば軽量カップのような、「ここまですれすれで入れれば100gだよ」と分かる何かを作ろうと思っています。しかも難しいものではなく、村で簡単に手に入るものを使って。例えばジュースのペットボトルの底とか。

そしてもう1つの課題が品質の向上。カメルーンには2種類の石けんがあります。Savon de MénageとSavon de Toilette。つまり家事用の安い石けんと、顔や体を洗う用の化粧石けんです。僕の石けんは無添加無香料の自然100%の石けんなので自分で言うのもなんですが質はいいと思います。化粧石けんとして先進国に住む添加物嫌いのナチュラリストには受けるでしょう。ただカメルーン人の意識では、化学薬品たっぷりで色が着いていていい匂いのする石けんがいい石けんなのです。僕の石けんは自然100%なためにほぼ無臭で色も素朴。このために、どうあがいても「Savon de Ménage(家事用の安い石けん)」の部類になってしまうのです。

Savon de Ménage(家事用の安い石けん)として勝負した場合、市販の石けんと比べて質では勝ると思いますが、値段でどうしても負けてしまいます。カメルーンの家事用の安い石けんは400gで350セーファ(70円)ぐらいなのです。僕の石けんはこれと同等か少し高いぐらいになってしまいます。家事用の安い石けんに質を求める人はあまりいないので、ここで勝負するなら値段で勝たないといけません。さもなければ、もし市販の石けんと同じ値段なら、誰がわざわざ手間をかけて石けんを作るでしょうか。でもこの市販の石けんに値段で勝つのは難しい。

そうなると、香料なり何か肌にいい成分を少し加えて、Savon de Toilette(化粧石けん)で勝負する必要が出てきます。そう、帰国までにSavon de Toilette(化粧石けん)のレシピを作り上げたいと考えています。石けんとしての素地はいいので、ちょっと何か加えるだけで化粧石けんになると思います。化粧石けんになると高く売れるので、石けん作りを商売としてやっていくこともできます。何とか作ってみたいと思います。
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2010年03月22日

ゆったりとした時間の流れの中で(Dans le temps à l’aise)

最近、カメルーンの色んな部分をいとおしく感じます。特にその適当な部分は心地いいぐらいです。

例えば、首都でタクシーに乗ります。でも、いきなりわけの分らない場所で止まることがあります。運転手はそこで降りて、僕はタクシーの中で置いてきぼり。何かと思えば、運転手が道端の商人からお菓子を買って携帯のクレジットをチャージして雑談しているのです。長距離バスでも、お客さんを乗せて出発してからガソリンを入れたり、タイヤの空気を補充したりすることは普通。道端でお肉が売っていればバスを止めて運転手が買いに降りたりすることもあります。お店でも、レジで接客中のお客さんを早く終わらそうという概念がありません。レジで並んでいると、レジの人と僕の前の客が顔なじみだったらしく、話が盛り上がって、後ろに並んでいた僕は延々と待たされ続けるということもありました。村ではもっとのんびりです。

本当に書き出したらきりがないけど、サービス業が発達している日本だったら「おい、客を待たせるなんて何事だ!!」とお叱りを受けるようなことばかりです。一言、「適当」。しかし、この適当さが最近めちゃくちゃ心地よくて、いとおしいのです。

日本の社会とカメルーンの社会を比較した際に、一番大きく違うのは時間の流れではないでしょうか。これは日本とカメルーンのみならず、近代化された社会とそうでない社会の違いとも言えるでしょう。

おおまかに書くと近代化社会というのは資本主義社会で、資本主義社会は時間をお金と同じように「使う」社会、「Time is money」の社会だそうです(見田宗介「社会学入門」)。日本の社会を思い浮かべると、時間を効率的に使っていますよね。生活のスケジュールがびっちりと立てられていて、時間を無駄にしないように生活しています。全てが合理的に動いています。例えば、「今日は14時から隣村で石けんの講習会だな。すると13時には家を出ないといけないので、12時には昼ご飯と食べないといけない。今は10時か。じゃあこの2時間で洗たくしよう」などと、自動的に考えるような習慣が、近代化社会で育った人間には身に付いています。

一方、近代化の精神がまだ入りきっていないカメルーンのような社会では、時間を効率的に使うこともなく、スケジュールもあってないようなもの。長距離バスはいつ出発するか分からず2,3時間待ちも普通だし、料理だってのんびりと3時間ぐらいかけて準備します。「この3時間の料理時間は明らかに無駄が多いから、効率よくすれば1時間半に短縮できる。そして余った1時間半を何か他の有効なことに使おう。例えばこの時間で裁縫を習って現金収入の向上に…」と日本人なら考えそうだけど、カメルーンの人の時間のとらえ方は日本人のものとは多分違うので、このようには考えないと思います。よく分りませんが、カメルーン人にとっては日本人のように「時間は有効的に使うもの」ではないのでしょう。

ということで、無駄の多いカメルーンではうまく事が進まないことも多く、最初は色んなことでいらいらしていましたが、せかせかとしていない適当さ加減が、最近いいなあと感じます。焦燥感も全くなく、のんびりとゆったりした気分になれます。スピード社会の日本ではなかなか味わえない感覚だと思います。

しかしなぜゆったりしているのか。少し考えてみました。日本などの近代化社会では時間を節約して少しでも有効に使おうとしますが、そうするためには「余ったこの時間でこれをしよう」とスケジュールを立てる必要があり、やらなければならないことをいっぱい頭で作り出す必要もあります。せっかく時間を節約しても、余った時間でぼーっとしていたら時間の無駄ですからね。だから「時間は使うもの」「Time is money」の精神の社会では、できるだけ余分な時間を減らして常に何かするように、自動的に頭でそう考えてしまうのでしょう。そして何かしていないと時間がもったいないぐらいに感じるのでしょう。

逆に近代化されていない社会では、「時間は使うもの」ではないので、「今日中にこれとこれとこれをして…」なんてきっと考えないのでしょう。今日中にしなければならないこともなく、時間が余ってももったいないと思わず、時間とゆっくり付き合って生活しているのだと思います。だからあせらずにゆったりしているのでしょう。

でも、これが途上国の開発を阻害する要因だという考えもあります。計画的にスケジュールを立ててやっていかないと、プロジェクトも失敗するし、のんびりやっていては発展もできません。僕も最初はこれに賛成で、「予定を立てて、時間もお金もうまく使って、効率よくやっていく必要がある」と思っていました。でも、途上国を近代化社会にすることが発展なのか、開発なのかって最近思います。そうじゃないと思います。近代化社会(先進国)と近代化されていない社会(途上国)の関係は、先進国が上で途上国が下という優劣関係ではなく、ただ価値観が違うだけだと思います。

途上国には貧困があり、それを何とかするために国際協力が必要だということで、協力隊もその一環で派遣されています。けど、この国は途上国だと判断するのは近代化社会の価値観による尺度を使っているからで、全然別の尺度で社会を見ると「カメルーンより日本の方が貧困」と判断される部分もあるでしょう。

近代の精神、合理的で「Time is money」の精神を伝えて途上国を近代化社会にすることが、国際開発や国際協力のゴールではないと思います。近代の精神は1つの価値観であって、絶対ではないと思うからです。でも「無計画に適当にやっていたらいつまでたっても発展しない」というのはごもっともだと思います。じゃあどうするのかというと、まあよく分りませんが、彼らの価値観も大事にしながら、新しい発展の道、新しい社会の形を探っていくことが大切かもしれません。

今の僕にできることは、残り3ヵ月のカメルーン生活の中で、村の人の生活がちょっとでも良くなって、喜んでくれればと思います。村の人が幸せだと感じるような活動ができればと思います。

話は近代化や国際開発までそれてしまいました。とにかく、無駄だらけのカメルーン社会ですが、その不完全で適当でゆったりした感覚が何だかとても心地よい今日この頃です。
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2010年03月21日

すんごい畑(Un champ formidable)

今日はあるジック(GIC・住民グループ)に呼ばれて、そのジックの活動を見に行きました。しかしこのジックがすごい! 今までカメルーンに来て、こんなにすごい畑は初めて見ました。広いし(6〜7ヘクタール)、整然としているし、見事です。しかも植えている作物も、みんながよく植えるキャッサバやイモ類、トウモロコシなどではなく、果物をメインにしています。

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こちら畑の全貌。

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下はパイナップル。オレンジの木も整然としています。


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これはオクラの畑。

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成熟したパイナップル。

果物、特に果樹類って、カメルーンでは自然になるのを取って食べたり売ったりするのが多く、自分たちで育てているというのはあまりないことです。みかん、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、マンゴー、アボカド、プラムなど、自然になっているのを食べていて、自分の畑にわざわざ植える人はあまりいません。でも、植えてから実がなるまでに最初は数年待たなければならないことはネックですが、1度実がなり出したらそれ以降は毎年どんどん実が取れるので、毎年畑を耕して野菜を植えるより楽で確実かもしれません。

このジック、とても計画的です。ここまでできるなら、もう僕が何かすることはないですね。あっぱれです。
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2010年03月20日

同期2人帰国(Mes camarades rentrent au Japon)

今日、ついに僕らの同期の現職教員の2人が日本に帰国しました。協力隊には現職参加制度というのがあって、仕事を辞めなくても日本での身分を保持したまま協力隊に参加できるのです。その中でも学校教員は、ちょうど2年度分抜けて、4月の新年度から復職できるように、2008年4月〜国内訓練、2008年6月〜2010年3月まで派遣、となっています。

訓練所の時から、「彼らは現職教員だから、僕らより3ヵ月早く帰る」と分かっていたけど、同じ時に訓練を受けて、カメルーンにも同じ日に来た同期が帰るとなるとやはり寂しいものです。でも、怪我も病気もなく、無事に帰国できるということは本当に素晴らしいと思います。本当に良かった。おめでとう。2年間お疲れ様。

僕は、残り3ヵ月あります。19-4も帰国するし、前も書いたように1つの時代が終わるかもしれないけど、僕の協力隊生活はまだ3ヵ月も残っており、ここで終わりではありません。昔学生の頃、短期留学でオーストラリアに5週間行った時のことを思い出します。あの5週間は本当に濃くて実り多かったですが、3ヵ月ってそれの2倍以上もあります。2年単位で考えると、3ヵ月はとても短く、ボーっと過ごしていたらあっという間に帰国だろうけど、この3ヵ月でもまだまだ村のためにできることがあるだろうし、自分自身も成長させることができると思います。まだ終わりではありません。時代は続いています。最後まで気を抜かず、実りのある濃い3ヵ月にしたいと思います。
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